モデル店舗における万引き防止策の取組み①では
○挨拶の徹底
○販売意欲の向上
○万引きされやすい商品の認知
○死角の確認と防犯マップについて
お話しましたが、引き続き万引き対策ついて考えてみましょう。
⑤防犯情報の共有
不審者、手口などの情報は、防犯マップのあるホワイトボードで、情報を共有しましょう。
~効果~
店員間のコミュニケーションが増え、防犯意識が高まります。
万引きの特有の手口、万引きする人の特徴、挙動を知ることが必要です。
~効果~
あやしい動きをする人を見つけやすくなります。また、こうした動きをする人に挨拶をすると
防犯効果があります。
万引きする人の特徴
・視線・・・・・・・・・①周囲を気にする ②商品を見ていない
・動き・・・・・・・・・ ①動きが素早い ②落ち着きがない ③同じ場所へ行ったり来たりする。
・持ち物・・・・・・・ ①大きめのバッグ ②口の開いたバック ③持ち込んだレジ袋
⑥商品の位置の確認
捨てカゴのチェックをすること、移動された商品や落ちた値札はすぐに拾ったり戻したり
することが大切です。また、欠品ロスのチェックも重要です。
~効果~
チェックをきちんとすることで、万引きをしにくい店だと思われます。
店をきれいに保つことも大切です。万引きされている店は、清掃が行き届いておらず、
捨てカゴがそのまま、空き缶が棚の下に散乱しています。
~効果~
整然とした商品陳列と清潔な店内を保つことで、万引きが起こりにくくなります。
⑦出入口への注意
ダンボールやボードなどで見通しが悪くなっていると
カゴ抜けや持ち出しなどがされやすくなりまうす。
~効果~
出入口の見通しをよくすると、カゴ抜けや持ち出しを防ぎやすくなります。
あやしい人が入ってきたら、すぐに声をかけられる体制を普段から作りましょう。
なにかあったら、すぐに店員がくるとおもわせることが大切です。
~効果~
万引きしにくい店と思わせることができます。
⑧防犯機器の活用
防犯機器の長所。短所を理解して効果的に活用しましょう。
~効果~
万引きの抑止と現認が可能となります
*防犯カメラ 長所:実行者の顔や犯行日時、実行場所、手口が確認できる。
短所:真下が死角になりやすい。設置場所を誤ったり、確認しないと
役立たない。高画質のものでないと活用しにくい。
*防犯ミラー 長所:死角であっても目が届く。誰かに見られている感覚が生まれる。
短所:店員がいないことがわかあるなど万引き犯にも利用される。
*防犯ゲート 長所:発報すれば視線が集まる。防犯に力をれをいれていることがわかる。
短所:抜け道が多く、そのやり方が知られている。誤発報がおきやすい。
過信しやすく、誤発報が多いと意識が低下。
*防犯タグ 長所:防犯対策のアピールとなる。タグをきろうとすると挙動が出やすい。
短所:抜け道がたくさんある。商品によって活用できるものとできないものがある。
防犯機器の活用も万引き防止には有効的ですが、まずはお店で万引きをさせない環境づくり、
そして、万引きが起きにくい社会づくりをしていけば万引きも減るっていくと思われます。
万引き防止対策において最も注意する点は防止対策を機器(ハード)に頼りきってしまうことです。
機器(ハード)を生かすも殺すも使用する人(ソフト)によって大きく変わります。
機器(ハード)はあくまでも対策の一つであってすべてではありません。
機器(ハード)と人(ソフト)の融合こそが最も有効的な対策に為りえるのです。