これまでの研究から、店舗の万引き防止は高価な防犯機器だけでなく、客の観察や店員の教育などのソフト面の対策が有効であると示唆されています。防犯機器を用いるのも人であることから、ソフトとハードの融合した対策を考えるようにしましょう。
どのようなことを実行すれば万引きは減少するのでしょうか。
①挨拶の徹底
目を見て、大きな声ではっきりと挨拶をするだけで万引きを防ぐことが出来ます。
あやしい人には近付いて挨拶をすると万引き予防になります。
~効果~
目を見られた、バックを見られたと思わせることが万引き防止につながります。
また、挨拶を徹底することで、お店のイメージアップにもつながります。
万引き犯の補足は危険を伴いますが、目を見て挨拶することで危険がなく万引きを未然に
防止することが出来ます。
~効果~
声かけは特に高齢者に効果があることがわかっています。バッグやポケットに商品を入れている人に
目を見て挨拶することで万引きを防いだ実例もあります。
②販売意欲の向上
店員のサービス向上への意欲が、お客様をよく見ることや商品を知ること、ひいては万引き防止
へとつながります。
~効果~
販売促進員の人なども含め、店舗全体での利益向上を目指し、その前提として万引きへの対策を
することが重要です。
お客様を観察したり、商品を知ったりすることを店舗に関わるスタッフ全員が行っていくことが
大切になってきます。
~効果~
商品愛、店舗愛の強い専門店では、商品を大事にし、お客様をよく見ており、声かけを行って
いるため、死角が多い店であっても万引きが少なくなります。
③万引きされやすい商品の認知
万引きされやすい商品を知り、店員間でこまめに情報共有を図りましょう
~効果~
小さく手の中に入ってしまうもの、高額のもの、人気のあるものなど、
自分の店で狙われやすいものを知ることが、万引き対策の第一歩です。
調査の結果、小さい物、高額なもの、人気のあるもの、転売しやすいものなどが、万引き
されやすいと分かっています。
また、店舗の業種によって万引きされやすい商品が異なることが分かっており、例としては、
スーパー・・・・・①酒、②生鮮品(肉・魚)、③惣菜、④化粧品
コンビニ・・・・・・①雑誌・本、②酒、③菓子、④おにぎり・弁当
書店・・・・・・・・①人気コミック、②学術・専門書、③写真集
ドラックストアー・・・・①サプリメント、②化粧品、③薬
といったものが万引きされやすい特徴があります。
④死角の確認と防犯マップの作成
ホワイトボードを用意し、防犯マップを作成することで、店員の意識を向上と情報共有を図りましょう。
また、防犯マップにはシールを貼りつけて、位置情報の共有をしましょう。
シールを貼っている場所を休憩時には必ず通るようにして、出会った人には必ず挨拶しましょう。
死角になる場所は防犯カメラがあるからといって、過信は禁物です。死角を知り、目を向けながら
品だしすることが重要です。
~効果~
視覚的に情報の共有ができます。共有する情報として、例えば、死角、捨てカゴ、過去に万引き
された場所などがあります。
防犯マップのあるホワイトボードに万引きを防ぐためにスタッフが行うべき点や注意すべき点などを
一緒に貼りつけておくことで、業務中に気をつけておくことが一目で分かります。
万引き対策前半4項目ご紹介致しましたが、後半も引き続きお読み頂き参考にして頂けたらと