みなさま、ネットランチャという言葉を聞いたことがありますか?
今、学校や保育施設でネットランチャを配備する取組みがすすんでいます。
ネットランチャとは主に防犯や動物捕獲のために使用される装置です。
ここでは、防犯対策としてのネットランチャについてお話したいと思います。
機 能: ボタンを押すことで網を発射し、不審者を絡め捕ることができます。
これにより、周囲に助けを呼ぶ時間を稼ぐことができます。
使用場所: 学校や保育園、企業など。
特 徴: 発射距離は約2〜3.5メートルです。また、発射と同時に警報音が鳴り、
周囲に異常を知らせることができます。
ネットランチャが選ばれる理由
1. 安全性の向上
数メートル離れた場所から不審者を捕らえることができるため、園児や生徒、教職員が
直接危険にさらされることなく、侵入者の動きを封じることができます。
2. 操作の簡便さ
ボタン一つで操作できるため、誰でも簡単に使用することができます。これにより、
緊急時でも迅速に対応できることが期待されます。
3. 複数の対応が可能
複数の教職員が同時に使用することができるため、侵入者に対して協力して
対応することが可能です。
導入事例
1. 愛知県豊川市
豊川市では、2025年に市内の小中学校や保育園にネットランチャーを導入することが
決定されました。
2. 東京都足立区
ネットランチャーを含む防犯グッズの購入助成事業が行われています。この事業は、
地域の治安を向上させるために、侵入者を捕らえるためのネットランチャーを助成
対象としていることが特徴です。
3. 北海道留萌市
留萌市では、防犯協会が各学校にネットランチャーを配備し、不審者侵入対策訓練を
実施しています。このような訓練を通じて、教職員が実際にネットランチャーを使用
する方法を学ぶ機会が提供されています。
4. 埼玉県戸田市
戸田市では2024年2月、全ての市立小中学校にネットランチャーを配備することを決定
しました。この取り組みは、2023年、同市の中学校で刃物を持った侵入者による事件を
受けてのものです。
まとめ
これらの例からもわかるように、ネットランチャーは全国的に導入が進んでおり、
学校や保育園の防犯対策として重要な役割を果たしています。

竹中エンジニアリング :画像提供